朝日新聞集団訴訟代2回公判における意見陳述 2



2016年1月29日


慰安婦像設置反対運動のさなか、豪州で反対した人間が何をされたか!

-オーストラリアからの2名による意見陳述内容 その(2)-



12月17日の第2回の公判におけるオーストラリアからのもう1人の意見陳述者(女性)は、切々と身の周りに起きた事象と海外に対する朝日新聞の欺瞞に満ちた報道について陳述しました。前回の記事に引き続き意見陳述内容を掲載しました。

下記の意見陳述書は実際の陳述内容とは異なり、一部説明を加えた部分があります。

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陳 述 書


私は、「特別技術枠」でオーストラリアの永住権を得てから、シドニー在住29年になります。 
「朝鮮戦争は日本の所為」とか「日本人は猿と学校で教わった」と言っていた韓国人とも、民族対立など無く、仲良くオーストラリアの多民族、多文化国家社会を形成していましたが、朝日新聞の誤報「韓国人慰安婦問題」が、私達の社会を分断しました。
シドニー韓人会などの、反日キャンペーンが目につくようになり、お互いに無視、挨拶をしない日が形成されようとしています。韓国人の若者が乗った通りすがりの車から、氷をぶつけられるなどの嫌がらせを受け、韓国人の反日暴走に嫌気がさしています。

ストラスフィールド市の慰安婦像設置は阻止出来ましたが、シドニーの反日組織のメンバーが「韓国政府からもっと資金を得て、新しい戦略を練る」と地元有力紙に語っています 。官民一体で反日活動はもっと過激になるでしょう。
私はかつて元慰安婦を応援していましたが、証言が変わった事に気付き調べてみると、朝日の捏造、歪曲、曲解記事ばかり。知識が偏らないよう、慰安婦問題肯定派と否定派両方を調べたら、否定派は、二転三転する元慰安婦の証言を時系列と一次資料を基に客観的に論破していましたが、肯定派は感情的に日本糾弾。証拠になるものは一つもなく、「独島」や「釣魚島」、「朝鮮民主主義人民共和国への包囲、戦争策動に反対して戦おう」「朝鮮学校の無償化除外を許さない」「経ヶ岬への米軍早期警戒レーダー設置策動を許さず戦おう」などと書かれおり、慰安婦支援団体は人権活動家ではなく、朝鮮民族主義・反日・在日コリアン団体と知りました。
朝日の記事は彼等の主張と瓜二つです。

長い間、朝日に騙されていた事に気づき、友人や家族と口論になり、鬱になり、人に会うのが苦になり、不眠症、ストレスで脱毛、過食、帯状疱疹にかかり、3ヶ月痛みに苦しみました。免疫力低下の為、風邪から、気管支炎、肺炎に悪化する日々が続き、失業しました。

オーストラリアには「スマラン事件」の犠牲者ジャン・ラフ・オハーンさんが住んでいます。私は女性として深い同情の念を抱かずにはいられません。
しかし慰安婦20万人説の根拠の数字が、英国のエリザベス女王もされた'The women's voluntary service'と知っていますので、やるせない思いもあります。誤解を解くべくSMHやABCの偏向報道に「米軍リポート」のリンクを貼ったところ私のコメントは削除されました。まさかオーストラリアで検閲され、削除されるなど思いもよりませんでした。

70年前に軍法会議で裁かれたこの「スマラン事件」は、GHQ占領期に日本で米兵が起こした多数の強姦事件と同様のものです。一部の軍人の暴走であって、欧米列強の戦時売春宿との違いもありません。韓国政府は、朝鮮戦争時の慰安婦の、非人道的な扱いによって、元韓国軍慰安婦に提訴されています。また韓国軍のベトナム人慰安婦、一般女性の強姦、虐殺、そして混血児・ライダイハンなどが問題になっていますが、朝日新聞は、報道も非難もしません。
朝日新聞は、韓国に不都合な歴史的一次資料、米軍リポートや、IWGリポートなどは隠蔽し、日本人慰安婦について触れる事もなく、日本人なら混同するなどあり得ない、20万人の勤労奉仕の「挺身隊」を恣意的に慰安婦と混同し、韓国の元慰安婦とは関係の無い「スマラン事件」を証拠とし、元慰安婦が高給を得ていた事実も隠し、未だに世界を欺き続けています。

なぜこれ程までに偏向報道を続け、日本だけを非難し、憎み続けるのか?
朝日新聞は世界に広めた「韓国の20万人の少女誘拐説」の根拠になった吉田証言を、2014年8月5日、6日付けで虚偽と認め、記事を取り消し、その後、社長自ら記者会見を開き謝罪しました。
しかし、英語による海外発信においては、卑怯にも「福島原発、吉田調書の誤報の記事」の陰に「慰安婦報道の誤報」を巧みに隠し、「韓国人・慰安婦・強制・売春説」の報道を続けています。

2014年8月22日に出された複数の特集記事で、「慰安婦は軍隊によって強制連行されていなくても、強制的に売春をさせられたことに変わりはない」という論を展開しています。
そして大事なことは、それが英語記事で配信されている、という事実です。
これでは、訂正と謝罪どころか、英語による海外向け「慰安婦強制プロパガンダ」を強化しているに他なりません。同日発信の朝日新聞デジタル記事では「慰安婦とは、日本軍関与の慰安所において、強制的に兵士のセックスの相手をさせられた女性達のこと」と定義し、その根拠として河野談話を引用しています。
ご存知のように「河野談話」は、朝鮮半島での強制連行の証拠は見つかっていないと言明しており、日本軍関与の慰安所において、強制的に兵士のセックスの相手をさせられた女性達とは「慰安婦」の定義ではなく、「スマラン事件」の被害者の定義でしかありません。

しかし朝日新聞は、強制連行はなくても、強制的にセックスの相手をさせられたと再定義して、全ての女性が軍による強制性の被害者と主張しています。さらに、「戦時中、日本軍兵士らの性の相手を強いられた女性がいた事実を消すことは出来ない」と断言し、民族浄化の一環として行われたボスニア紛争での民兵による強姦事件と慰安婦問題を結び付けて、本質は女性の人権侵害ただと述べています。人権侵害を語るのであれば、ボスニア紛争は全く関連性がなく、韓国軍の人権侵害と比較すべきものです。もしくは今現在も続く紛争地においての米軍駐屯地に群がる韓国人売春婦、または、マカオ、香港、台湾、ブラジル、カナダ、アメリカ、オーストラリアなどで検挙される韓国人売春婦、韓国人による人身売買の実態と比較すべきものです。
朝日新聞は、今現在人身売買されている韓国人女性を放置し、時系列を無視した信憑性の欠ける証言の元慰安婦を「70年前の元日本軍慰安婦」との御旗に掲げ、人権家気取りの欺瞞に満ちた報道を続けています。

朝日新聞は「朝鮮半島に証拠が無い」と認めているにもかかわらず、「強制連行」の意味について論じた記事では、「朝鮮半島では軍隊を使わずとも、軍の配下にあった業者が嘘や騙しで女性を調達できたが、東南アジアでは軍が直接女性を拉致して慰安婦とした記録が残っている」とし、「慰安婦募集」を委託した民間業者、警察に検挙された朝鮮人悪徳斡旋業者を軍の配下にあったと断言しています。これらの記事は「完全に議論のすり替え」である上、一部の犯罪行為を軍全体の行為にすり替える、二重すり替えに他なりません。
繰り返しますが、これらは全て、英語で配信されているのです。朝日新聞は、誤報を認めて謝罪するふりをして、世界にむけて、「連行」という文字だけを落とし、「慰安婦強制説」を強力に、発信しています。

千田夏光の小説「従軍慰安婦」から始まった慰安婦問題。「従軍」に信憑性がなくなったために「強制連行説」に変え、今また「強制連行」が虚偽だったために、「強制売春の犠牲者」と論点を変えています。
1992年には、「婦女子を拉致する不遜・悪徳斡旋業者の取り締まりを強化せよ」との陸軍省通達を、吉見義明教授と共謀して歪曲し、「(朝鮮人慰安婦強制連行の)日本軍関与の証拠発見」と宮沢首相の訪韓にあわせ、捏造特報記事を出しました。
韓国政府は何も知らない宮沢首相に8回も謝罪させ、「謝罪したのだから真実」との論法により、翌年「日本軍慰安婦。およそ20万人」が教科書に記載するようになりました。

朝日のダブルスタンダードの偏向報道により、無関係な我々海外の日系市民が、強力な反日活動の矢面に立たされ、多大な被害を被っています。
慰安婦像設置を巡って反日団体と闘った1年半、長い年月をかけて築いた私の豪州での生活が変質し、友人を失い、家族の絆も縺れたままです。
侮日の発信源が、日本国内からと知った時の驚き、日本に、日本人に、裏切られたと知った時の 悲しみ、私達が受けた屈辱と、精神的苦痛を知って下さい。未だに偏向、反日を続ける朝日への怒りを知って下さい。
朝日新聞の方々は、社会正義を装って、慰安婦問題の本質は女性の人権問題と主張しながら、私達のような、無関係な女性の人権を、侵害していることに気付いているのでしょうか?
これ以上日本を貶め、日本人差別と憎悪の種を蒔き、私たちを傷つけ、多民族コミュニティの融和を破壊するのは止めてください。心からそう訴えます。

朝日新聞には、「吉田清治の小説」を根拠に『対日非難決議案」を出した国の議員と政府、そして「ゲイ・マクドゥーガル報告書」と「クマラスマミ報告書」を出した国連に、誤報だった事を説明し、謝罪し、取り消してもらう責任があります。
反省もせず、責任も負わず、法的処罰も受けない。誤報を32年間放置した謝罪記者会見だけで済ませられる問題ではありません。

以上